【一次情報】B2C 不動産業界 J社 サイト SEO対策しないWebサイトの各数値はぶっちゃけこんな感じ
どうも～。サイト管理人の助六です。
この記事を読むと下記のようなことが分かります。
- 不動産業界サイトの現実的な数値が分かる
- SEO対策をしない不動産業界サイトの一例が把握できる
- 不動産業界サイトのSEOは傾向としてエリア属性（会社所在地）に引っ張られることが多い
- 物件の掲載数と滞在時間は正の相関がありそう
今回は、不動産業を営んでいる会社のサイトがSEO対策などを行わなずに素で運用した場合、サイト内の各数値はどんな状態になるのかをお伝えしていきたいと思います。同社は主に分譲マンション売買に強みがあります。
Google Analyticsは計測データを公開してはいけないという規約があります。
だもんで、Google Analyticsとほぼ同じ内容の数値が取れるトラッキングツールを自作しました（色んな計測モジュールを泥臭く繋ぎ合わせてるんで、アナリティクスのようにスマートにはいきませんけどねｗ Googleはやっぱりスゲーよ）。
今回も、その自作ツールにて計測した数値をクライアントさんの承諾を得て、身バレしないレベルで月間（2019年）の概算値などを公表します。ぶっちゃけね、SEO対策とかしてなかったらこんなもんよ。参考になればと思います。
↓ 興味あるところから読んでくだされ～
ユーザー数
ユニークユーザーを指します。2019年4月の数値は約180UUというところです。
セッション
セッション数ですね。Googleの仕様に寄せて、30分で1セッションというカウント方法にしています。
約250セッションです。
ユーザーあたりのセッション数
1ユーザーあたり、平均でどのくらいのセッション数があったのかを指します。
約1.4セッション／ユーザーくらいです。
ページビュー数
Webサイト内の各ページについて、1か月間でどのくらいのページ数を閲覧したかですね。
約620PVくらいです。
ページ/セッション
1セッションあたり平均で何ページ閲覧したかですね。
平均2.5ページ／セッションです。まぁまぁ平均的ですね。
平均セッション時間
約1分30秒くらいです。 もうちょい数値を伸ばしたいところです。
サイトに掲載している物件数が少ないのも平均セッション時間が伸び悩んでいる一つの原因ですね。他の不動産サイトなども見ますが、物件の掲載数が少ないと、滞在時間が少ない傾向がありますな。
なので、諸々の事情で公に掲載できる物件数が少ないサイトは、物件一覧の直下に「未公開の物件多数あります。詳しくはこちら」などの誘導枠を設置し、問い合わせページへの送客を促進させるような工夫が必要です。
直帰率（全体）
“直ぐに帰ってしまう割合"のことです。最初の1ページ目でユーザーが離脱してしまった割合を示すもので、サイトテーマとユーザーとのニーズにミスマッチが起こると、この値が高くなる傾向にあります。
ただし、この数値は低いほうが良さそうに思えますが、実は一概には言えません。例えば、何度もサイトに訪れているユーザーは、自分の見たいページがサイトのどこかの1ページだった場合、そのページを見て満足して、そのままサイトを離脱してしまうので、直帰率という切り口では、増加してしまうのです。
なので、直帰率を見るときは、新規ユーザーとリピーターの割合にも着目したほうがいいですよ。
ちなみにB2Bサイトの直帰率の平均（助六調べ）は約52%、B2Cサイトの直帰率の平均は約47%ってとこです。C2Cとかだと、70％台とかでも普通ですよ。
普段のサイト直帰率（全体）の推移を月ごとに確認して、直帰率が劇的に高まったら、各ページの直帰率を見て、大幅に変動のあったページに着目すると、直帰率の悪化原因が分かりやすいです。
長くなりましたが、当サイトの直帰率（全体）は約40%です。まぁまぁいいんじゃないでしょうか。
新規ユーザー
ユーザー数ベースでなく、セッションベースでの新規ユーザー数です。
約150セッションです。
リピーター
こちらもユーザー数ベースではなく、セッションベースで計測しています。
約100セッションです。
都道府県
ユーザー数ベースでランキングをし、割合を出しております。所在地が神奈川ですが、東京エリアからのユーザーが最も多いですねー。不動産業界のサイトは傾向として、エリア属性（会社所在地）に引っ張られることが多いですね。
話は戻りますが、割合としては、
1位：東京都 約72％
2位：神奈川県 約9％
3位：大阪府 約7％
です。
4位以降もありますが、省略してます。なので1~3位を足しても100%にはなりません。
市区町村
こちらも都道府県と同じ方法で、割合をランキングすると
1位：港区 約20%
2位：新宿区 約15%
3位：渋谷区 約7%
です。
4位以降もありますが、省略してます。なので1~3位を足しても100%にはなりません。
都道府県のナンバー１が東京で約72％の割合なので、市区町村別で見ても、都内のエリアが3位までを独占していますね。
ブラウザ
サイトに流入してきたユーザーが使用しているブラウザのランキングを見てみると
1位：Chrome：約50％
2位：Internet Explore：約22%
3位：Safari：約19%
でした。
4位以降もありますが、省略してます。なので1~3位を足しても100%にはなりません。
最近はやはり、Chromeが強いですね。IEもしぶとくランクインしてますね。
OS(オペレーティングシステム）
サイトに流入してきたユーザーが使用しているOSのランキングを見てみると
1位：Windows：約60％
2位：iOS：約22%
3位：Macintosh：約7%
でした。
4位以降もありますが、省略してます。なので1~3位を足しても100%にはなりません。
Macが健闘してますね。3位にランクインしてます。
接続デバイス
大まかな割合を見てみると
パソコン：約69％
スマホ：約26％
タブレット：約5％
となりました。
分譲マンションの売買が強い会社のサイトなので、賃貸専門などのところとは違い、PCでガッツリとリサーチかけているユーザーが多いのかもしれません。
ユーザー属性（性別）
接続ユーザーの割合を見てみると、
男性：約80％
女性：約20％
となり、男性のほうが多いという結果です。不動産系のサイトは男性ユーザーが圧倒的に多いというパターンがよく見られます。
ユーザー属性（年齢）
ここもGoogleの仕様に合わせて10歳刻みで計測しています。
1位：25－34歳 約55％
2位：35－44歳 約45％
という結果です。その他の年齢層もいると思いますが、計測可能な範囲での数値は上記という結果となりました。
インタレスト
サイトを閲覧しているユーザーどのようなジャンルに興味があるかを計測しています。まぁ参考までに。
1位：ライフスタイル＆趣味/ビジネスプロフェッショナル
2位：ビューティー＆ウェルネス/頻繁にサロンを訪問
3位：フード＆ダイニング/よく外食/食事別ダイナー/よく食べて昼食
4位：買い物客/高級買い物客
5位：メディア＆エンターテイメント/映画愛好家
参照メディア（集客）
集客にどのような方法をとっているかを計測しています。
1位：Google 自然検索 約52%
2位：ダイレクト（URL直打ち・お気に入りなど） 約25%
3位：Yahoo 自然検索 約18％
4位：bing 自然検索 約2％
5位以降もありますが、省略します。
Google検索エンジンによる自然検索に優位性がありますね。不動産業界（分譲マンション）でリスティングをかけるとしたら、Googleが適してるかもですね（得意分野を伸ばすというのが定石）。
コンテンツ
コンテンツの人気度をページビューの多い順でランキングし、何となくの割合を出しています。
1位：トップ ページ 約40%
2位：代表挨拶 ページ 約18%
3位：事業概要 ページ 約12％
4位：売買物件 ページ 約15％
5位：投資物件 ページ 約5％
6位以降もあります。なので、1位ー5位の割合を足しても100%にはなりませんのでご認識を。
不動産物件系サイトの傾向としては、物件紹介ページが最も閲覧されることが多いです。ただし、前述したように掲載可能な物件が少ないためか、売買物件や投資物件のページ閲覧割合は少なめな感じです。
ランディングページ
ランディングとは”着陸”の意味です。検索結果などから一番最初に着陸したページをセッションベースでランキングし、何となくの割合を出しています。
1位：トップページ 約75％
2位：売買物件 ページ 約5％
3位：代表挨拶 ページ 約4％
4位：事業概要 ページ 約3％
5位：お問い合わせ ページ 約2%
こちらも、6位以降もあります。なので、1位ー5位の割合を足しても100%にはなりませんのでご認識を。
おわりに
いかがだったでしょうか？SEO対策しない企業サイトはぶっちゃけこんなもんです。
不動産サイトは、強みが売買なのか賃貸かによってもサイト内で計測できる数値が違いますね。
賃貸物件をメインに扱っている不動産系サイトは、物件情報そのものが、そのままコンテンツSEOになるので、ユーザーの知りたい情報をできるだけ丁寧に分かりやすく、細かく掲載することで、SEO・ユーザビリティ両面の本質を乖離させることなく向上させられるサイトになるのではないでしょうかね。
またお会いしましょう~